もうすぐ11月も終わりです。
クリスマスムードが一気に高まりますね。
ドイツはいまクリスマスマーケットが始まっています🎄
クリスマスマーケットについてまとめていきたいと思いつつも
これまで訪れた観光地についてもちょこちょこ記事にしていきたい…
そんな気まぐれで今回は過去に訪れた教会について書きたいと思います。笑
ヴィースの巡礼教会(Wieskirche)
雄大な農場のなかにありました。
1738年、ある農家の夫人がシュタインガーデン修道院の修道士が彫った「鞭打たれるキリスト」の木像をもらい受けたところ、6月14日このキリストの像が涙を流したという。教会ではこれを奇跡とは認定しなかったが、この噂は「ヴィースの涙の奇跡」として広まり、巡礼者が農家に集まるようになった。1740年には牧草地の小さな礼拝堂に移したが、巡礼者は増える一方であった。そこでシュタインガーデン修道院が先頭に立ち、一般からの浄財を募るなどして建設資金を捻出し、1746年から建造されたのがこの教会である。1754年に献堂式が行われ、最終的に完成したのは1757年であった。設計はドイツ・ロココの完成者として名高いドミニクス・ツィンマーマンで、それまでにも数多くの建築を手がけていたが、この教会には特別な愛情と情熱を傾け、完成後もこの教会から離れることを嫌い、すぐ近くに居を移し、亡くなるまでこの教会を見守り続けた。
外観は牧場の中に建つ、非常に質素な教会だが、ロココ様式の内部の装飾はヨーロッパ随一と言われており、特にその天井画は「天から降ってきた宝石」とも讃えられている。ロマンティック街道、ドイツ・アルペン街道の観光スポットの一つとなっている。
ドイツではいたるところで教会を目にします。
いま生活している場所の近所にも小さな教会があります。
ヴィース教会の外観はそこまでインパクトを感じませんでしたが
中へ進むと…内装の美しさに息を呑みました。
私たちは車で訪れましたが、駐車場から教会までの間に
放牧されている牛や馬や鶏も見ることができる点も魅力的でした。
巡礼とは
キリスト教は、当初から殉教者を出したが、その墓所に詣でて敬意を表する信者がいた。これをmartyrium マルティリウムと言う。そうした場所は礼拝の場である教会堂と並び、教会(=キリスト教コミュニティ)にとって重要な場所となった。
4世紀にキリスト教が公認されると、キリスト教発祥の地であるパレスチナ、ことにイエス・キリストの生地であるベツレヘム、受難の地であるエルサレムの遺構に参拝するために信者が旅をするようになった。また各地の殉教者記念堂も巡礼の対象となった。
キリスト教における巡礼は聖地への礼拝だけでなく、巡礼旅の過程も重要視されている。すなわち聖地への旅の過程において、人々は「神との繋がり」を再認識し信仰を強化するのである。(引用元:Wikipediaより)
宗教についてこれまで真剣に考えたことがありませんでしたが
いくつかの教会を巡るうちに教会の魅力に心を奪われ…
キリスト教について知識を深めたいと思うようになった私。
実はいま言語交換アプリを利用してドイツ語を勉強中なのですが
そこで何度かメッセージ交換をしたドイツ人の方に巡礼について教えて頂きました。
偶然にも、なんとその方のお母さまが認定宗教教師をされているとのこと…!
お母さま曰く、巡礼は誰でも行えるけれど
最後に聖体拝領を受ける資格はないのだそうです。
しかし、そのほかの全ては誰にでも開かれていて
ハイキングをしたり、教会に行ったり、ミサに参加したりするそうです。
ちなみにワインなどはありませんとのことでした。笑
私の場合、現地の方に聞ける機会はめったにないのでありがたかったです。
ドイツのコメディアンが実際に巡礼をした映画も教えて頂きました。
残念ながらドイツ語字幕のみと言われましたが、勉強も兼ね観てみることに。
言葉はもちろん分かりませんでしたが、映像が美しく最後まで楽しめました。
同時に巡礼の過酷さも理解しました。笑
観光時のメモ
車で行く場合、駐車場は有料
トイレももちろん有料
教会の周りにはカフェやレストラン、お土産屋さんもありましたが数は多くない印象
車がないと行きにくい場所かもしれませんが、世界文化遺産の教会はとても美しく
おすすめしたい場所の一つとなりました。